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鋼鈑商事の駐輪場 ブログ

マンション駐輪場の電動自転車に対する課題と対応方法

  • 建材事業部 マーケティングG
  • 7月28日
  • 読了時間: 6分

更新日:8月12日


近年、通勤や買い物、子供の送迎など、日常の移動手段として電動自転車の利用が急速に広がっています。特に都市部のマンションでは、住民の利便性向上に貢献する一方で、駐輪場における様々な課題も浮き彫りになってきました。


本記事では、電動自転車の課題の普及にともなうマンション駐輪場の課題と、具体的な対応策について解説します。


電動自転車とは?

鋼鈑商事の駐輪場 マンション駐輪場の課題と対応方法 電動自転車イメージ画像

電動自転車(でんどうじてんしゃ)とは、電動モーターを搭載した自転車のことで、ペダルをこぐ力を補助する仕組みがある乗り物です。「電動アシスト自転車」とも呼ばれます。


坂道や長距離の移動でも、少ない力で快適に走行できるのが大きな特徴です。バッテリーを搭載しており、充電することで一定距離のアシスト走行が可能になります。操作は通常の自転車とほぼ同じで、誰でも簡単に使うことができます。特に通勤・通学、買い物、子どもの送迎など、日常生活のさまざまな場面で活躍しています。


ただし、バッテリーやモーターなどの部品があるため、車体が重いというデメリットがあります。持ち運びや転倒時の持ち上げが難しかったり、今までの自転車ラックが使えなくなるなど、自転車が重くなることによる扱いにくさも生じてしまいます。


マンション駐輪場における電動自転車の課題と対応

鋼鈑商事の駐輪場 マンション駐輪場の課題と対応方法 イメージ画像 電動自転車の転倒

電動自転車の普及により、マンションの住人の方にも電動自転車を利用する方が多くなっています。電動自転車によるマンション駐輪場が抱える課題と、課題への対応方法についてご説明します。


課題1. 車体の大きさによる駐輪のしにくさ

電動自転車は車体が大きいことが多いです。そのため、通常の自転車の駐輪のために配置された駐輪ラックでは間隔が狭く、電動自転車は駐輪しにくくなってしまいます。

駐輪ラックが設置されていない場合でも、駐輪場のスペースに余裕がないと、隣の自転車にぶつけてしまったり、転倒してしまうリスクが高くなります。


この課題への対応として、電動自転車対応の区画を設置する方法があります。普通の自転車を利用している方もある程度はおられますので、駐輪場全体を改修するよりも必要な台数を確保できるよう設計して区画を分ける方法とすると費用を安く抑えることができます。


課題2. 電動自転車を駐輪可能なラックの不足

電動自転車はバッテリーがあるため、自転車の重量が非常に重くなり、対応できるサイクルラックが限られ、対応していないラックに止めた場合、破損や転倒するなどの危険があります。特に、二段式ラックやスライド式ラックなど、可動するような機構のサイクルラックは注意が必要です。


この課題への対応としては、電動自転車対応のサイクルラックに変更する方法があります。製品によっては二段式ラックやスライド式ラックでもある程度の重量に対応できますので、必要な台数と合わせて製品を選びましょう。


課題3. バッテリーの持ち運びによる負担増加

多くのマンションでは、電動自転車のための充電設備が屋外の駐輪場に設置されていないため、電動自転車のバッテリーの充電を自宅で行う必要があります。

これによって、バッテリーの取り外しや持ち運びといった負担が増えてしまいます。高齢者の方にとってはさらに負担が大きくなります。


この課題の対応は非常に難しいですが、住民が利用できるような共用電源を設置して充電スペースを設置する方法がありますが、費用などを考えると難しい場合もあります。バッテリー持ち運び用の器具を設置するなどで応急的な対応もできます。


課題4. 盗難やいたずらのリスク

電動自転車は高価なため、盗難の対象になりやすい自転車と言えます。バッテリーだけを狙われるケースもあります。防犯対策として鍵の強化や監視カメラの設置が求められますが、マンションの管理規約や予算の制約により対応が難しい場合も多くあります。


この課題への対応としては、上記の防犯設備が有効ですが費用がかかります。簡易的には住民への盗難リスクを周知してバッテリーを必ず部屋まで持ち帰ることや鍵かけの徹底、また、自転車についてはロック機能のあるラックの設置などがあります。


課題5. 住民同士のトラブルにつながる

駐輪場のルールや住民間のトラブルも課題の一つで。電動自転車の利用者が増えることで、スペースの使い方やマナーに関する意見の食い違い、また上記のトラブルなどが発端になることもありますので、ルールの整備が必要になります。


この課題の対策は、上記のような課題を解決しつつ、住民への説明会で電動自転車駐輪に対する理解を得る、といった一般的な方法が有効になります。



鋼鈑商事の電動自転車課題への対応事例

鋼鈑商事でもマンションの駐輪場における電動自転車に関するお悩みを多く伺います。その課題に対応した事例をいくつかご紹介します。


事例1. 電動自転車も駐輪可能な頑丈なスライド式サイクルラックの提案

電動自転車も駐輪可能な頑丈なスライド式サイクルラックの提案 高低差付きスライド式ラック

二段式ラックを使用されているマンションへ、スライド式ラックで駐輪しやすくする提案をしました。


最初にいただいた課題として

  • 家族構成が変わり自転車を使う人数が減少している

  • 上記理由で上段二段式ラックが使われていない

  • 三人乗り自転車がスライド式ラックに入りきらない

  • 収納出来ても重さと重心の違いからラックが壊れてしまう

  • 自転車の仕様は女性が多い為、段差が出し入れがし易いラックを希望


などがありました。

当初は電動自転車などの重たい自転車の区画と通常自転車の区画を作ろうという話がありましたが、お話をっ進めていく中で、最終的に全てのラックで重量自転車を可能の製品で提案をさせていただきました。納入前には実際の製品をさわっていただき、納入の運びになりました。


『前のスライドラックに比べ左右に動かくスペースが広くなった為、出し入れがしやすくなった』といったお声をいただき、住民の方からもご満足いただけました。


事例2. 電動自転車・子乗せ三人乗り自転車専用区画の設置提案

電動自転車・子乗せ三人乗り自転車専用区画の設置提案 前輪ラック 鋼鈑商事の駐輪場

二段式ラックを使用されているマンション様へ、子乗せ三人乗り自転車専用の区画を含めた駐輪可能台数を増やす提案しました。


最初に伺った駐輪場の課題として、下記のようなお声をいただきました。

  • 既存の二段式ラック上段へ自転車を載せるのがめんどう

  • マンション内廊下に駐輪されて通行の邪魔になる

  • 子乗せ三人乗り自転車がラックに入らない


そこで、実際には子乗せ三人乗り自転車は電動アシスト機能があるものもあり、駐輪に非常に苦労されていることがわかりました。そこで、電動自転車や子乗せ三人乗り自転車など重量やサイズの大きい自転車を止めるためのスペースを多くとった区画を作ることを提案しました。


『ラックを交換した事により、電動付自転車の登録が増えてきている』、とのお声をいただき、住民の方の利便性や自転車の利用促進につながっていました。



鋼鈑商事では、管理組合様からのご依頼をもとに住民のみなさまの声も聞きながら使いやすい最適な駐輪場の検討を行っています。



まとめ


電動自転車の普及に伴って都市部のマンションの駐輪場では、電動自転車の重量やサイズ、バッテリーの扱いなどに起因した課題が多くあります。


自転車の駐輪のしにくさや重量などに関する課題は、駐輪ラックを適切に選択したり、電動自転車駐輪可能な区画を分けることで対応できます。また課題に一つ一つ対応することで、住民間でのトラブルや満足度を上げることができます。


​鋼鈑商事は駐輪場の課題解決にご協力します

​製品紹介、現地調査、見積依頼、配置計画など、お気軽にご相談ください。

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